八重歯が邪魔をして口を閉じられない、唇に傷がつく、などお悩みの方は非常に多いようです。しかし、いざ抜くとしても、健康な歯を失うことに抵抗のない人はいないでしょう。こちらでは、邪魔になっている八重歯の問題点、これを抜いた場合に現れる問題点などをご紹介しています。
三番目に生える歯であり、本来は犬歯と呼ばれています。噛み合わせ上は重要な役割があり、顎を動かす際には一つの基準として使われます。他の歯と違い「点」で接するため、糸切り歯としても使用されます。
全ての歯の中で最も根が深く、寿命が長いのも特徴で、他の歯が次々と抜けていく中でも、最後まで残ることが多いようです。永久歯の中でもっとも遅く生えてくるのが犬歯です。歯列の隙間が既になくなってしまっていると、前方にずれて生えてしまい、これが八重歯となります。
八重歯が邪魔をして口を閉じられなくなることがあります。また、唇に張り付いたり、鋭く尖った歯先で傷つけることがあります。
これについては意見が分かれるところでしょう。海外の常識としては、教育よりもとにかく八重歯を治せと言われるほどであり、忌み嫌われる機会が、やや多いようです。一方、日本ではテレビの影響もあり、八重歯のある綺麗な女性が持てはやされ、かわいらしいものとして認識される傾向にあります。八重歯を抜くどころか、あえて八重歯に加工する場合もあるほどです。
八重歯は非常に根が太く、影響が大きいため、様々な影響が考えられるようです。
全体的に取れていたはずのバランスが崩れ、歯並びが歪んでしまう恐れがあります。
八重歯により押し上げられてた口元が、大きく痩せてしまいます。ほうれい線が強く出てしまう可能性が考えられます。
他の歯より丈夫で長持ちする、健康な歯を失うことになります。歯は、いわば一つの資産でもあるため、喪失感を伴うかもしれません。
八重歯を抜いた場合の問題を回避するため、抜かずに審美性を整える考えも多くなっています。
八重歯を歯列に戻すため、他の歯を抜いて隙間を作り、矯正する場合があります。しかし、八重歯の大幅な移動が必要となるため、費用と時間が必要になります。逆に言えば、八重歯を抜くことができれば、前歯を部分的に矯正するのみで済むため、費用も期間も大幅な短縮ができます。現実的には、犬歯を抜いても大きな問題とならない方もいるようです。
最善の対処方法は、八重歯の状態や、時間的な余裕、生活の環境など様々な要因が絡みあうため、ずばり一言で言い切ることはできません。信頼できる専門の歯科医師にカウンセリングを受けるのがベストです。
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